2026年2月5日入荷 / Lot No. TT15877-219 / Early 1950s Style Acetate Souvenir Jacket “USS PRINCETON” × “MAIKO”

TEXT: テーラー東洋 企画総括・スカジャン研究家 松山達朗 (TATSURO MATSUYAMA)


当時の生産数が少なく、ヴィンテージ市場でもレアなミリタリー柄のスカジャン。表面のモチーフとなっているのは、米海軍の航空母艦「プリンストン」。胸の第77機動部隊のマークと背中のCV-37の番号から、朝鮮戦争中の1950〜52年の間に日本へ訪れた際、同隊のためにカスタムオーダーされたものと断定できる。ブラック×シルバーのボディに対して袖のパイピングやリブにはネイビーが用いられており、全体がまとまりすぎないよう敢えて濃色同士のトーンをずらしているのもヴィンテージに倣った仕様。

リバーシブル面もヴィンテージ市場ではレアな舞妓柄。ジャパンマップに舞妓を組み合わせた柄なども存在するが、舞妓をメインに大きく描いた柄は非常に珍しい。ボディはシャンパンゴールド×ワインレッドの「逆配色」で、丁寧に結われた髪、うなじと抜き襟の着物、だらりと結ばれた長い帯など、美しい舞妓の後ろ姿が横振り刺繍で緻密に描写された風情あふれる一着。