JOURNAL / 2026年1月2日発売 / Lot No. TT15840-119 / Mid 1950s Style Velveteen Souvenir Jacket “GOLD DRAGON & GOLD TIGER” × “JAPAN MAP”

TEXT: テーラー東洋 企画総括・スカジャン研究家 松山達朗 (TATSURO MATSUYAMA)

 

 

TAILOR TOYO LIMITED EDITION

Mid 1950s Style Velveteen Souvenir Jacket “GOLD DRAGON & GOLD TIGER” × “JAPAN MAP”

 

2026年の新春。TAILOR TOYO(テーラー東洋)の新作第一弾として、1月2日の初売りのタイミングで登場するのが、この数量限定のリミテッドエディション。ベースとなったのは、スカジャン研究家でありテーラー東洋の企画統括を務める松山達朗が今から約30年前に出会ったヴィンテージの一着。数多くのヴィンテージスカジャンを見てきた松山の目を奪ったのは、色鮮やかな刺繍の発色、そして他に類を見ない袖の龍の迫力だった。

 

 

 

 

「私がこの作品と出会ったのは、世界初となるスカジャンの専門書を作るため奔走していた1990年代の序盤でした。本作の魅力は、オレンジとイエローが混ざった“黄金色”の刺繍。他のヴィンテージスカジャンとは一線を画す鮮やかな色味です。原色に近いビビッドな刺繍は一歩間違うと下品に見えてしまいますが、この色糸(刺繍糸)はレーヨン素材の光沢感も相まって“黄金色”とも言うべき上品な色味に仕上がっています」

 

続けて松山は語る。

 

「さらに最大の特徴は、袖を所狭しとうねる龍の刺繍です。オリジナルとなる個体は1950年代中期に作られたものですが、状態が良く褪色もほぼ見られません。袖の龍の迫力も相まって、この華やかな刺繍の魅力を再現する時機を長年見計らってきましたが、本作の特別感や豪華さは新年の幕開けを祝う初売りに相応しいと考え、このタイミングでの復刻に至ったのです。テーラー東洋では経年で美しく褪色した刺繍を再現することも多いですが、本作ではもとにしたヴィンテージの魅力を尊重し、鮮やかな発色を心がけました」

 

 

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Lot No. TT15840-119 / “GOLD DRAGON & GOLD TIGER” × “JAPAN MAP” 商品ページ

 

 

 

 

 

腕全体を所狭しとうねりながら躍動する、特別な龍

 

本作の最大の特徴は、所狭しと袖をうねる黄金色の龍の刺繍。通常であればスカジャンの主役となるのは背中の刺繍だが、この一着は袖の龍が主役と言っても過言ではない。ヴィンテージスカジャンにおいて、袖にあしらわれる龍の刺繍は袖山に入るラインのように直線的な図案が多い。しかし、本作では肩から袖口まで腕全体に巻きつくような構図を採用。刺繍自体のサイズも大きく、龍の身体のうねりが立体的な躍動感を生み出し、非常にダイナミックかつ希少な仕様となっている。

 

 

 

 

 

鮮烈な配色の存在感が際立つ、大胆に描かれた“笹虎”

 

数ある虎柄のヴィンテージスカジャンの中でも、背中全面を使って虎を大きく描いた迫力の刺繍。川の流れる岩場で咆哮する「笹虎」の絵柄は日本の伝統的なモチーフだが、一般的にグリーンで描かれる笹を鮮やかなブルー、岩場をレッドの色糸で表現しており、色の三原色が鮮烈なコントラストでブラックの別珍に映える華やかな仕上がりも特徴。また本作では“Japan”の文字もレッド(通常はホワイトが多い)となっており、レアな配色の刺繍をホワイト単色のリブで引き締めている。

 

 

 

 

 

首まで描かれた胸の“タイガーヘッド”も特別な仕様

 

袖の龍、背中の虎だけでなく、本作は胸の虎にも特筆すべきポイントがある。ヴィンテージスカジャンにおいて、胸の虎の刺繍は全身が描かれたものと顔だけが描かれたもの(通称タイガーヘッド)の2種類に大別できるが、顔だけの場合は耳から顎にかけての「たてがみ」の部分までを描いた図案が一般的である。しかし本作では、虎の首元まで身体の一部を描き出しており、刺繍全体のバランスもやや横長とすることで、正面から見たときの迫力がさらに増す仕上がりとなっている。

 

 

 

 

 

リバーシブル面は、ジャパンマップと鷲の豪華な刺繍

 

表面の龍虎の刺繍に対し、リバーシブル面は日本地図をメインにした通称ジャパンマップ柄。青空や大海を想わせるブルーのサテン生地のボディに、イエローを基調とした刺繍とリブのコントラストが映える。さらに、マップと共に描かれる鷲は一般的にデフォルメされることが多いが、本作の鷲は緻密な刺繍で翼のグラデーションまで写実的に描かれており、マップ上部に堂々と君臨して主役級の威厳と存在感を放っている。ジャパンマップ柄のなかでも特に秀逸で豪華な一着と言えるだろう。

 

 

 

 

 

キルティングステッチや中綿が無い、レアな仕様を再現

 

通常のジャパンマップ柄と比較すると本作は地名の表記が多く、九州だけでも6箇所の都市名が描かれている。各地の名称をよく見ると「OSARA」など一部にスペルミスがあるが、これは1950年代当時、まだ英語に慣れていない職人が手がけていたためで、オリジナルの個体の特徴を継承したディテール。またボディの仕様に関しても特殊で、通常の別珍スカジャンと異なり中綿は無し。別珍×サテンのリバーシブルでありながらキルティングステッチは入らない、レアな仕様を再現している。

 

 

 

 

 

TAILOR TOYO LIMITED EDITION

Mid 1950s Style Velveteen Souvenir Jacket “GOLD DRAGON & GOLD TIGER” × “JAPAN MAP”

 

Lot No. TT15840 / 94,600円(税込)

Size: S, M, L, XL, XXL, XXXL

Color: 119) BLACK

2026年1月2日(金曜日)より全国一斉販売開始

 

 

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※ 公式オンラインストアでは、2026年1月2日(金曜日)の午前11時ごろから販売開始となります。商品の発送は1月5日(月曜日)を予定しております。オンラインストアの商品ページから事前に「入荷お知らせメール」の申し込みをしていただきますと、販売開始時に自動配信メールでお知らせいたします。

 

下記の年末年始休業期間中もオンラインストアでのご注文やお問い合わせフォームからのご質問は受け付けておりますが、商品の発送ならびにご返信等の対応は1月5日(月曜日)以降となります。ご不便をお掛けし恐縮ではございますが、何卒ご了承くださいますようお願いいたします。

 

年末年始休業期間:2025年12月27日(土曜日)から2026年1月4日(日曜日)まで